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光と影  明と暗

4月10日、金曜日。

日中の最高気温が20度を超えるという予報が出たこの日、金子さんとセンターへ向かいました。

そう、この日はガス室から生還した、あの雄のポインターと検疫をお願いしていた雌のポインターのお迎えです。

センターの周辺も、初夏のような陽気、澄み渡った空が続いていました。








062センターの子


建物内に入った私達が、まず目にしたのは、1日目の部屋で、こんな風におなかを見せ、くねくねとしながら寝そべっていた子の姿。
不謹慎ですが、こんな無邪気な姿を見て、ちょっと微笑ましくもありました。
でも、ここはセンターの中。
それを思い起こし、その後かえって哀しみが・・・。




同じ部屋に入っていた子たち。

064譲渡の子

穏やかそうな子。

065譲渡の子

健気な目をしてみつめてくる子たち。


066譲渡の子

おとなしそうな子たち。




067譲渡の子





職員の方から、今日は譲渡予定の子たちを1日目の部屋に入れているのだと伺い、幾分ほっとしました。
無事に、ここから出ていくんだよ。
今度こそ、これからの場所でこそ、新しい家族におなかを見せて甘えて甘えて・・・。
そして、そのおなかを、その頭を、その体全体を優しく撫でてもらうんだよ。





検疫部屋の子たち。

069検疫部屋

そんなにせまい所から体を出してでも、隣の子とくっついていたいの?
せめて一緒にいられる相手がいて、良かったね。



070検疫部屋

おとなしいね。
じっとしてるんだね。





別の検疫部屋には、3月17日付けのセンター記に書かれた、「悲しき母犬」が入っていました。
流産なのか、頭と足の先がない子を産み、その子を必死に守ろうとしていた白い犬。

赤ちゃんが・・
                   (前回掲載画像)


部屋の入口に一番近い所につながれ、私達に向かって、ずっとずっと吠えていました。


          「番犬をしているのかもしれませんね。」


金子さんと、職員の方との話です。

この子と同じ部屋には、後ろ足が痛いらしく、足を床に付けられずいる子も入っていました。










07セター

体の大きさといい、顔の感じといい、こちらで保護しているメーネを思い起こさせるセターの女の子。




078セター


じっとじっと、おすわりしていました。
アイパッチが印象的です。




083ポインター


このポインターの女の子が検疫をお願いしていた子。






そして・・・。










084ポインター







・・・やっと、逢えました。








             『 奇跡の子 』








部屋の扉を開け、職員の方が導いて下さると、まっすぐにこちらへ駆け寄ってきました。






怖かっただろうけど、よく頑張ったね。

苦しかっただろうけど、よく生き残ったね。



私達のもとへ来てくれて、本当に嬉しい。

生きていてくれて、本当に本当に嬉しいよ。




今は、やせっぽちの体をただ抱きしめて、何度も何度も撫でて、そして語りかけて・・・。

それしか出来ないけれど、一緒にアパートに帰ろう。














087MIX


こんな風にのびをする姿も、




088検疫



こんな風に、立ち上がってこちらを見つめる姿も。
(積み上げられた、このケージの他のスペースには、フレンチブルドックなども入っており、満杯でした。)

写真の背景がセンターでなければ、家庭で良く見られる、ごくごくありふれた日常の1ページなのかもしれません。
そう、センターでなければ・・・。








093子犬たち


小さな段ボール箱に入れられた、ちいさなちいさな、でも大切な命たち。
体の大きさは、大人の手のひらより少し大きいくらいだったでしょうか。

この子たちの母親はどうしているのでしょう。
元気でいるのでしょうか。
子供たちだけ捨てられたのか、それとも・・・。


どちらにしても、まだ授乳期だと思われる、こんなかわいい盛りの子たちと引き離されて・・・。




096子犬たち

譲渡会で、優しい家族に巡り逢えるよう、願う事しかできません。




098子犬B


君のこともね、祈っているよ。




099持ち込み

この子は、持ち込まれたそうです。

手入れをしてあげれば、もっともっと愛らしいお顔がよくみえるのにね。
かまってもらえなかったんだね。








そして、最終部屋の子たち。

102火曜日処分


この部屋の子たちは、このままいくと 4月14日 火曜日 に天国へ召されていきます。




残された食事の回数は、あとわずか。


この子がフードの入った箱の上に寝そべってしまっているので、他の子たちはあまり食べられていないのかもしれません。

少しでも食べさせてあげたい・・・。


でも、私にはこの子を責める気持ちは持てません。

だって、君も逝ってしまうのだものね。




111白い犬

 
ずっと吠えて、私達に訴えかけてきた白い犬。





114最終部屋





115子犬とMIX


黒い子も、一生懸命何かを伝えようとしています。



117子犬とMIX


そして、吠えることなく、じっと、ただただじっと、私の目をみつめていた大きなMIXの子。隣にいるちいさい子が、どれだけじゃれついても、なすがままにさせていた温厚な子。
君は、そのままの穏やかな顔で天国へ駆け上がっていくのかな・・・。




                                辛い。











146満開


センターのすぐ横にはたくさんの桜の木。

きれいに咲き誇っていました。

ここがセンターでなければ、綺麗綺麗と素直に観賞できたでしょう。

センターでなければ・・・。


桜を見て、こんなに胸が締め付けられるような思いをしたことはありませんでした。





2頭


抑留施設から、まぶしい光の中へ飛び出した2頭のポインター。






ポインターメス1


満開の桜の木の前で、のびのびとしている女の子。

ひらひらと舞い落ちてきた、1枚の桜の花びらをじっと見つめ、そして、それで遊びたそうに、楽しそうにしていました。




143ポインターメス



 
心が苦しいセンターでのお花見も、それでもあなたたちに見せてあげられたのだと考えればいいのかな。

この日、光の中へ帰ってきた君たちが、来年も、再来年も、これから何回も桜吹雪の下を歩けますように。

そして、その横には君たちのことを慈しんでくれる家族がいてくれますように。



                   (撮影は全て金子さんによるものです。)




                               桃金
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Comment

  • 桃金
  • URL
あかり組 校長 さま

あかり組 校長 さま。
辛い現実であっても目を背けずにいて下さったこと、ありがとうございます。


人間として、君たちを辛い目にあわせていること、ごめんね・・・。
君たちみんなを助けられなくて、本当にごめんね・・・。

私も、同じように詫びる気持ちでいっぱいです。


こうしてコメントを寄せて頂き、お気持ちを綴って頂く事で、同じ想いの方が私達を見守っていて下さる事を実感できます。
これからも、またお言葉をかけて下さると嬉しいです。
コメント、本当にありがとうございました。

  • 桃金
  • URL
ぶんたさま

こんばんは。

セターの子、とてもかわいいらしい、素敵な子でした。
きっときっと、優しい里親様のもとへ行けると信じております。

本当にありがとうございました。
私がこういうのもなんですが、なにとぞよろしくお願い致します。

  • 桃金
  • URL
クロ母さま

こんばんは。

この不条理さを、怒りを感じる現実。
心ない人間の愚かしさが生み出しているのですよね。

人間の身勝手さに振り回され挙げ句、命を絶たれてしまう犬や猫。
人知れず、この世を去っていく子たちも、それぞれの命をかけて信じられない殺処分の数字を積み上げて、それを私達人間の目の前に突きつけているのだと思います。
その数が、例え 1 であろうと、やはりこの数字に憤りを感じる方々が、私たちの活動を後押しして下さっているのです。

アパートの子たちには、過去だけでなく未来もありますよね。
その未来につながった命に、私も感謝です。

そして、私達と心を同じくして支えて下さるクロ母さまに感謝です。
いつもありがとうございます。

  • 桃金
  • URL
涙さま

涙さま、こんばんは。

2頭とも、やせっぽちさんです。
特に、男の子。
この体で、よく耐えたと思いますよね。よく頑張ってくれました。この子に触れた時、やはり涙が出ました。

セターの子、体格的にもメーネに良く似ていました。愛らしさも似ているように思います。
ぶんたさんのところで引き受けて下さるとのことですので、陰ながら幸せを祈っています。


桜は悲しい花だと言う人もいます。
私にも、そう思えました。
でも、やはり美しい花でもあります。
この子たちも、その他の子たちも、心通じ合う家族と共に、ただ美しさだけを感じながらみられる日がくるのを、私も心待ちにしていきたいと思います。

辛い現実を作るのも、その現実に微力かもしれませんが立ち向かおうとするのも、また人間です。
いつも、コメントありがとうございます。
これからも、こうしてお力をお貸し下さい。

  • ボン
  • URL
ぶんたさんへ

画像どうぞ!素敵な子ですね。落ち着いている感じですよ。
悲しいかな、この環境を受け入れた・・・そう感じます。
リードをつけた瞬間、猛ダッシュかもしれませんね。。
ぶんたさん、この子をよろしくお願いします。
これで私たちも、緊急のセターポインター1頭分、スペースができました。

メーネちゃん似の子

センターから引き出します!火曜日か水曜日行ってきますね!。
ボン様の撮った写真から一寸弱ってしまったかな?と言うような感じを受けました、それとも落ち着いているのかな?。
写真お借りしました!。

  • クロ母
  • URL

ご苦労様です。何度 読んでも悲しい現実です。
日々 世話をして下さり辛く悲しい現実を一生懸命に伝えて下さり感謝です。
センターアパートの子達には過去がありますが皆さんに救われ再出発できるのですから感謝感謝です。救われた命に感謝です。

  • URL

お疲れ様です。

女の子も男の子も可愛いお顔。
男の子はかなり痩せていますね・・・。
ガス室から生還する体力はどこから出て来たんだろう?と思えるくらい細いですね。
セターの子も、メーネちゃんと目が似ていますね。
みんな可愛い子たちばかりなのに、
センターに行くと辛い現実が待っているなんて・・・。
桜吹雪が涙のようですね。
つらいです・・・。

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