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静寂

1月30日(金曜日) 朝から雨。
お昼休み中に、センターへ到着。



前回同様に、まずは入口脇の負傷犬収容部屋へ。

      「なぜ、ここに子犬?」



そこには、かわいらしい、本当にちいさなちいさな柴の女の子がいました。
005柴子犬骨折



ぴょこぴょこかわいく尻尾を振って、こちらに近寄ってきますが、左後ろ足が床についていません。
ケンケンをするように、ケージの中を3本足でやってきました。

脱臼?いや、おそらく骨折だろうとのこと。


早く固定しないと、変な状態のままで骨がくっついてしまうかも・・・。

一刻も早く治療してあげたい。


でも、ここに連れてこられたばかりらしく、私達がこの日連れ帰ることは出来ませんでした。






こういう事態の時、飼い主には事後承諾になってしまうけれど、何か施す術はないのだろうか。
いや、しかし、それがもとで後々問題が起こる事も十分考えられる。
でも、でも・・・。
私の頭の中は、まるっきり整理がつきません。





早く、早く、飼い主さんに見つけてほしい。
でも、もし・・・。
もし、みつからなかったら・・・。






      「そしたら、こちらで引き取ろう。」





金子さんの言葉がとても嬉しかった。




大きなスペースには、温厚そうなゴールデンが。
016左足負傷

この子も怪我した足を引きずりながら、尻尾を弱々しく振ってこちらに近づこうとします。

いいんだよ、痛いんだからそのままでいて。

このゴールデンも、




この小さい子も、
00検疫





じっとこちらを見つめてきます。

ごめんね。何もしてあげられない。本当にごめんね。










025ビーグル



       『 ねぇ、お願い。

         ここから出して、家に帰して。

         家族に会わせて。』







028MIX



        『 ほら、こうやってお利口にしていられるよ。

          でも、早く家に帰して。

          ここはぼくの家じゃないんだ。

          ぼく、帰らなくちゃいけないんだ。』







029ラブ


     
        『 いいんだ、もうあきらめてる。

          ううん、でも、やっぱり、やっぱり外にでたいな。

          また、みんなと遊びたい。』







こうやってこの子たちの心を推測し、吹き替えをしていると、自分の心が締め付けられてきます。

でも、感傷に浸ったところで、結局は私の自己満足。

この子たちの本当の苦しみを代弁している事にはならないし、痛みを取り除ける訳でもありません。

こうすることで、この子たちと気持ちを共有できたかのように思い込んだ自分を、慰めているだけにすぎません。

勝手な話です。

この子たちではなく、自分を、自分だけを、少し楽にしているのです。

この子たちの苦しみと比にもならない、私のちっぽけなセンチメンタリズムなのに、です。



だけど、私にはそう聞こえるこの子たちの声を、またこうして吹き替えてしまうのだろうな。

感傷、反省、そんなことを全てひっくるめて感じる心の痛みが、「なんとか、この子たちを・・・。」という思いにつながるのもまた事実なのですから。










この日、一緒にアパートへ帰るのは、まず、ロック。
054ポインターMIX

今までにこちらで保護したポインターの中では、肉付きが良い子です。
だからパルボに感染しても、持ちこたえられたのかもしれません。




そして、ドン。
06ドン

今までの写真で見るより、ずっとハンサムな子です。
迷彩服のような毛の色は、センターの中庭の落ち葉や枯れ草が保護色になっていました。


体調の悪い、モカ。
排泄だけ済ませ、早々に車に入れました。

そして、黒プードルのあんとん。
不安なのか、帰りの車中では、しばらく鳴き続けていました。
でも、そのうち眠ってしまったようです。











この日は、センターに到着した時から犬の声が全く聞こえませんでした。
この間と、様子がちがう。
もしかして、中に犬がいない?
まさか。


    「まだ、どこのボランティア団体も来てないからでしょ。」


人が抑留棟内に入ると、やはり犬たちも吠え始めるのだと金子さんが教えてくれました。

場所が場所だけに、落ち着きも無く、いつも吠え続けている子が多いのではないかと想像していたのですが、本当に静かでした。
今、自分が置かれている状況を、諦めの気持ちとともに受け入れてしまっているのでしょうか。






       この静けさが、殺処分後のものでなく、日常のものとなればいいのに。


       例え、犬や猫が捕獲されて収容されても、一生懸命探している飼い主にすぐ       会えて、一緒に家に帰れる子ばかりになる、そんな日がくればいいのに。



       そして、ここに、犬・猫など収容されず、職員の方が暇を持て余してしまう       くらい、平和な毎日が続けばいいのに。




                        
 

                              桃金


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Comment

  • 桃金
  • URL
千葉の愛護センター登録ボランティアについておたずねの鍵コメさま

返信が遅くなりまして申し訳ありませんでした。

千葉は殺処分の数が多い事で有名ですよね。私も、こちらで活動するようになってから、本当の現状を知る事ができました。

千葉県の動物愛護センターでのボランティア登録ですが、条件としては基本的には千葉県内が活動拠点であることとなっています。
しかし、登録しているボランティア団体の中には、東京や横浜など、千葉県以外を活動拠点としていらっしゃるところもあります。
おそらく、千葉県に協力するという形で登録なさっているのではないかと思います。

目の前で消えかかっている命を救いたいと思う心に、境界線はありませんよね。

        “ 皆、皆助けたい。”

この鍵コメさまの言葉と同じ気持ちで、とにかく今を動いているという感じです。
コメント本当にありがとうございました。


  • 桃金
  • URL
まっつさま

コメント、本当にありがとうございます。
こうして、センターの子たちのために何か・・・と考えて頂いている事、ありがたく思います。
おこがましい言い方ですが、いつかご協力頂けるその日まで、お家、そしてご実家のわんちゃんたちに幸せをお願いしますね。
これからも、見守っていて頂けるとうれしいです。

ちえさま

今晩は。
そうですか、里親希望なのですね。
ならば、お話は早い!
直接センターに連絡し、詳細をお聞きになってくださったほうが
早いですよ。
ゴールデンは、私は引き出しません。
私たちの元を経由していくのではなく、里親として
直接お話を聞き、引き取りに行っていただくのが
一番です。
私たちは、今、他の犬種を保護する余裕はないのです。
行き場のない猟犬保護が第一目的なので
スペースのないところに、他の子をいてれあげられないのです。
ごめんなさい。
明日は行きますので、一応詳細は聞いてきますが
里親希望なら、直接一般譲渡で引き出しができます。
そのお手伝いをするのなら可能ですが、
当会の犬として出すのではないので、ちえさんの詳細は
必要ありません。
私たちの保護犬ならば、もちろん詳細を伺い
お届けが原則ですが。
一般ならば、センターの方とのお話で決まります。
ご検討くださいね。

  • 桃金
  • URL
この現状に涙してくださっている鍵コメ様

犬・猫の方は人間を大切な家族だと思ってくれていても、実はそう思っていない人間が多いのかもしれませんね。私達には考えられないことですが・・・。
そういう、身勝手な人間がいるかと思えば、こうやって鍵コメ様のように、心を痛めて下さる方もいらっしゃいます。
この子たちをセンターで殺す事を 「処分」 と言い、一般社会でこの子たちを傷つけ、殺す事が 「器物損壊」 という罪状で呼ばれる。
そんなおかしい話、本当に無くなってしまえばいいのに。そう思います。
私も、自分で出来る事を少しずつ少しずつでも積み重ねていきたいと探す毎日です。
コメント、ありがとうございました。
おかげさまで、また頑張れます。

わたしにできることが・・・・!

ボンさん!さっそくの うれしい情報ありがとうございます!
私、はっきり申し上げて里親希望です! ただこちらの環境、状況何もお知らせしていないのに(自分では何も問題はないと思ってますが・・)よろしいのでしょうか? 私のほうは詳細を聞いてやっぱりやめますなんてことは絶対ありえないことです! 明日のご報告をお待ちしております。よろしくお願いいたします。

まっつさん &ちえさん

まっつさん
センターに行った際、担当の職員の方にお聞きしていました。
千葉わんさんがお声をかけてくれる子が多く
感謝する日々です。
私たちのことも心配してくださっているんですよ。
本当にありがたい。
会こそ違いますが、理解しあえる団体さんです。
いつか時期が来たら、助っ人よろしくお願いしますね♪


ちえさん
いつもコメントありがとうございます。
ゴールデン、負傷していました。
あの子はいい子でしたよ。問題もなく穏やかな。
きっと他団体さんが救い出してくれたと思います。
担当の方も処分にはしないと思います。
負傷していても、怪我の具合性格等によって
譲渡の子は多いです。
センターの職員さんも、生かす方向であちこちに
ご連絡とって下さったり、できる限りの努力は
いつもしてくださいます。

明日、センターに行きますので詳細は聞いておきますが。
まだいたら、どうしましょう?
誰もお声をかけていない場合もあるので
詳細を聞いて、こちらでもやらないとなると
私も苦しいなぁ~。

  • まっつ
  • URL

ボンさん 桃金さんテリアミックスの子の事をおしえて下さりありがとうございます! 千葉わんさんが引き出してくれたみたいですね…早く優しい里親さんが見つかるといいですね…。 私は13年程AHTをしてました…仕事柄一時は犬猫7匹の大家族で その中の2匹は保健所からの処分犬を引き取った子です。 殆どの子が虹の橋を渡ってしまい 今は8歳のヨーキー1匹と 実家に3歳で飼育放棄されたシュナと14歳の柴だけです。私も預かりボラなどやりたいのですが まだ子供が小さいので もう少し待って下さい!
今助けを待ってる子達がいるのに 何も出来ないのが苦しいです!

いつもお疲れ様です。
今回のゴールデンはどうなったのか、どうしても知りたくてまた書き込みしてしまいました。 私はいつも一歩遅くて・・・ 溢れる想いはいっぱいだと思っているのにまだまだ足りないのだと、情けないです。

  • 桃金
  • URL
全ての子たちを・・・

センターにいる子、そのまま全部連れて帰りたい!
ボンさん、きっと、毎回こう思ってるのでしょうね。
まだセンター行き2回目の私が、そう、切に願うのですから・・・。

現実にはそれが出来ず、せめて、せめて1頭と思いながらアパートへ連れ帰る子。
その時センターにいた子全ての命を凝縮された子なのだと思うと、お世話する手にも心にも愛しさがこみ上げます。

また、一緒に連れていって下さい。
そして、私達のアパートで、私達ボランティア一同の手で、次の幸せな日々に送り出しましょう!


他の子たちもそうですが、負傷したゴールデンの目の前に、生きのびる道がずっと続いている事を願って・・・。

  • 桃金
  • URL
テリア風MIXの子をご心配頂いた鍵コメさま

いつもこのブログを気にかけて下さっているとのこと、ありがとうございます。
ボンさんのコメントの通り、この子には生きる道が開かれたようです。
私も、ボンさんのコメントにほっとしました。
人間の犠牲になる犬・猫は後を絶たず、なかなかゴールの見えない地道な活動ではありますが、1頭でも幸せになれるよう、これからもセンターに足を運ぼうと思います。
コメント、本当にありがとうございました。

テリア風の子

カギコメ様

テリア風の子は、検疫のためこの部屋に分けていただけたそうです。
引き取る団体も決まっていますよ。
良かったです。

あのゴールデンにバンダナの子

桃金さん、お疲れ様です。
負傷していたゴールデンのその後、知りたいですね。
どうなっただろう?
あの時も痛そうにしていたし・・・。

行くたびに、もっと連れて帰りたいと思うね。
自分たちの器を考え手が出せずにいる・・・。

でも頑張ろう!
1頭でも!

また一緒に行きましょう。
そして、連れて帰りましょう。
私たちのアパートに!!

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