センターの子供達を救おう! CACI センター訪問記 
苦しむために、悲しむために生まれてきたんじゃない!愛されるために、愛するために、あなたに会うために 生まれてきたのです。
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愛おしい子
先日引き出したポインターの女の子。

愛しいザボン。

下瞼が目の中に入り込み、目が傷つけられています。
痛いだろうに何も言えず、
それでも呼べばそっと体をくっつけてくる可愛い子。
大人しくて穏やかで、今は目の手術のため入院しています。







私はそんなザボンの命を一度手放しました。







お迎えに行った日。
隔離された部屋の中をガラス越しに覗き、ザボンの姿を確認してから部屋に入りました。
うーーっ と響く低い唸り声。

まさかと思いましたが、ザボンが発していました。
ケージに近づいても一向に止まず。

時間を空けて再度入ると、1回目のようではありませんでしたが
やはり後半唸り始めました。

一体どうしたらよいのだろう。


悩みました。


職員の方は、今までそんなことはなかったし
他のボランティアさんからもそんな話は聞いていないとおっしゃいました。
とても良い子だと。
だからといって唸り続けるザボンを、このままアパートに連れて帰ってよいものだろうか?
特定の人しか散歩できないかも、
いや、もしくは慣れないボランティアさんに牙をむいてしまうようなことになってしまったら?
そんな厳しい状態が続いてしまって家庭に送り出せない場合、
一生シェルターで、
いや結果的に金子さんが面倒をみるようになるのか?
そもそも、今ここから出して車のバリケンに入れられるのか・・・。
そのような思いが頭の中で巡りました。









連れては帰らないことにしました。









そのように考えたのには
1頭の子の存在があったからです。










5月 白黒セッターの男の子をセンターに迎えに行きました。
ちばわんさんのレポートで拝見すると
かなり長い時間をセンターで過ごしているようでした。

引き出すにあたり、職員の方とお話したところ
飼い主に持ち込まれた子であると聞かされました。
そして咬傷犬の可能性があるということを、そこで初めて知ったのです。
2頭持ち込まれるはずが、この子だけだったそうで、そのためはっきりとは確認できていないとのこと。
だからあくまでも可能性なのだと。




収容棟へ行くと、既に廊下に出されていました。
尻尾を振って人懐こく寄ってきます。


でも 油断してはいけない。
この子の様子を良く観察しなければ。


首輪をつける時、唸ったり嫌がったりはしませんでした。
外に出した時、最初こそ少し落ち着きませんでしたが
こちらの目を見ておすわりしたり、
リードをひっぱったりした時にチェックを入れると、素直に私のもとへ戻ってきたり。
食べ物に対しての執着心が強くないか調べてみようと、少しのフードを器に入れて
食べている時わざと器に触れたり取り上げてみても、なんともありません。
そのうち、慣れてきたようで
座った際には ”お手” までしてくれるように。


自分の家の子を持ち込むのだから
自分を正当化しようと、この子が咬んだとありもしないことを言ったのかもしれないし、
実際咬んだとしても、なにかしらの理由があったのかもしれない。
そういう飼い主の都合で、
そして私が手を離してしまうことで、本当は幸せになれるべき子を救えないことになるのではないか。
私が今ここで大丈夫なのだし、
連れて帰っても、経験豊富な金子さんやトレーナーの先生方の指導を仰ぎながら
新しい家庭に送り出せるのではないか。




今までの中で一番時間をかけて様子をみ、考えました。




そして、連れて帰ろうと決めました。




アパートへ着き、車を降りると
とても嬉しそうにぐんぐん引いて部屋へと入って行きました。







金子さんがアパートへいらっしゃり、この子のいる部屋へ。

別部屋で夕方当番の仕事をしていた私が呼ばれたのは、それから少し時間がたってからでした。






      「 この子、危険かも。 」




そう告げられました。
近付いた金子さんに唸り、ケージ越しではありますが飛び掛かるかのように威嚇してきたそうです。


もっと様子が見たいからと、散歩は金子さんが連れ出して下さいました。
帰っていらした時、やはり危険な要素が垣間見られるとのお話でした。



私が一緒のときには、そんなそぶりは見せませんでした。
私が部屋に居る時は、ずっと私のことを目で追って見つめ続けていました。

「 きっとワン・マスターで一人の人にしか心を開かない子なんだろうね。」

「 センターから引き出した子たちが、真っ先に手を差し伸べた人のことを忘れずに
 一番なつくって言った意味わかったでしょ。」

と金子さん。




犬たちの命も預かりますが、
アパートに出入りするボランティアさんたちの安全をも預かっているのが金子さんです。




今、訓練所にいる ゴルにも危険な要素が見られました。
そのため、特定の数人しか散歩にも連れ出さず、お世話にも注意を払いました。
そんなゴルも、はっきりと確信がもてるほどの姿を見せるまでに数週間の時間がありました。


ゴル並に体格が良く、力もあるこの子。
この子は、アパートに来たその日のうちに、そのシグナルをはっきりと見せたのです。

大勢の人が出入りし、色々な人がお世話するシェルターでの生活は、
この子にとっても辛いものになるかもしれません。




次の日の朝も、金子さんが散歩に連れ出してくださいましたが、やはり変わらずだったそうです。




決断しなくてはなりません。



センターへ戻すことも検討しました。
もしかしたら他に命をつなげてくださる方がいらっしゃるかもしれない、そんな淡い期待もしましたが、
ガス室へ送られることは確実でした。






夕方この子と一緒にアパートを出ました。

向かった先は病院です。





     『 安楽死 』





ガス室に入れられるくらいならせめてもと
一生懸命病院を捜し、必死にお話をして、受け入れていただきました。





病院へ向かう時
お出かけと思ったのか嬉しそうでした。

道中安心できるかもと、ずっと私の声を聞かせ続けました。

到着した時もやはり嬉しそう。
駐車場で車を降り、私の周りをくるくるまわり、にこにこと楽しそうでした。



病院の先生にも、ぶんぶんと尻尾を振って挨拶していました。

診察室へ入り
さぁと促すと診察台に自ら飛び乗りました。



さすがに診察台の上では落ち着きが無くなってきましたが
動かないよう頭を抱え、頬と頬を寄せてしっかりと抱きしめました。

この子が暴れるようなことがあったら、咬まれてもかまわない。
その時はそう思っていました。
咬まれてもいいから、しっかりと送りださなければと。




しかし、何事も起こりませんでした。


先生から合図があって、間もなく
何事も無く
あっけなく
あの子は眠りに落ちていきました。
支えていた私の肩にがくっと頭を預け、そのまま下にくずおれていきました。
そうなると、もう必要は無かったのでしょうが、それでも頭を持ち上げて抱え続けました。




もっとゆっくりと眠りにつくのだと思っていました。
だから、その時間が30分だろうが1時間だろうが、ずっとずっと頭をそして体を撫で続けて
話しかけ続けるつもりでいたのです。

でも、そんな時間は残されていなかった。
ほんの数分前まで動いていたあの子の心臓は
あっという間に止まってしまいました。
苦しくはなかった、静かに安らかに、深い深い眠りにつけたと信じます。










ザボンを置いてセンターを後にし、金子さんに連絡を取ったところ
別件で外出中だった金子さんからは、「 今から私が会ってくる 」とのお返事。
センターへ連絡を入れ向かって下さいました。
そして、アパートへ到着し夕方当番をしている私に
「 今から連れて帰るよ 」と連絡が入りました。



唸るのはただ怖いだけなのかもしれないと思いながら、私にはしっかりと判別が出来ず
置き去りにしてきてしまったザボン。

私が連絡を入れた時間、金子さんの用事が終わった時間、
そして外出先からセンターへ向かえる場所に金子さんが居たということ・・・。
そんなあらゆることがすべてうまく重なり、
ザボンは今、私たちのもとへいるのです。


初めて会った時に唸られていたので、私に対してはどうなのかと思いましたが
そんな思いをよそにザボンは、そっと静かに体を寄せてくれました。



良かった。

心からそう思います。

あの場で犬の性格や状態を理解出来るほど、今の私に経験や研ぎすまされた感性があるなんて
そんなおこがましいことはとても言えません。
だから、ザボンのことをきちんと見極められなかった人間によって
こんなにも優しく穏やかな命が絶たれてしまうことにならなくて本当に良かった。


来てくれてありがとう。

生きていてくれて本当にありがとう。

ザボンへの思いはただそれだけです。













生きているあの子とはどのくらい一緒にいたでしょうか。
センターで会い、アパートで当番の間一緒に過ごし
次の日に病院へ向かった、合計しても半日にも満たない時間です。



もし私が個人的にあの子を引き取っていたら、今でも生きて私の横で笑っていたかもしれない。
いや、懸念していた問題が色々出て来て、思い悩んでいたかもしれない。
それはわかりません。







あの日の朝ごはんには、菊さんがおいしい缶詰をたくさん食べさせて下さいました。

病院に向かう前、金子さんはおいしいお肉を食べさせて下さいました。



そして、名前を付けて下さいました。



どことなく愛嬌のあるお顔。

横文字のしゃれた名前じゃないよね、

可愛くはじける、そんな名前だね と。



ぽん吉。

ほんの数人に、何回かしか呼ばれなかった名前。



今までにこの世を去った多くの子達だけでなく、
まさに身を持って、命の重さを私の体に預けていったぽん吉のことは決して忘れません。




亡くなった翌日。
火葬されて現れたのは
生前の大きな体からは想像もつかないほど、本当にあの子のものなのかと思うくらい細い骨で、
とても小さくなって横たわった姿でした。





ぽん吉


ぽん吉

( *上記画像は 2枚とも ちばわんさんのセンターレポートからお借りしました。)



                          桃金







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捨ててしまったもの
6月15日 水曜日。

この日はセンターへのお迎えの日。






まず引き出したのは、セッターの男の子。

小柄な子らしいというお話も。

収容棟の廊下で初めて会ったその子は、その通り小さな子でした。

モッティくらいでしょうか。

不安だったのでしょう、人恋しかったのでしょう、そして嬉しかったのでしょう。

首輪をつけようと近づいた私に、尻尾を振りながら体をすりつけ、顔をなめてきました。





セッター 男の子

建物の外に出て、それこそ喜びいっぱいの姿で歩いていました。

センターの中庭で、あちらへ行きこちらへ行き。




パック全身

緑濃い草の匂いをかぎ、顔を上げては樹々の葉の香りを楽しんでいたこの子。






鳥の声にも耳を澄ませ、気持ちを集中していました。

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パック 1



パック

シェークスピアの作品に出てくる、妖精の男の子の名前。

一見、女の子かと見まごうような柔らかい雰囲気。

推定年齢 3歳~4歳でしょうか。

もしかしたら、もっと若いかもしれません。











もう一頭はポインターの女の子。

大部屋ではなく、隔離していただいていた子。

ガラス越しに姿を確認し、部屋に入ってみると、うーーっと響く、低い唸り声。



その子が発していました。



ブースの中で固まっており、となりのブースとの仕切りに体をくっつけ、時折その仕切り板が震える音も。



相当な怖がりであるが故の行動だろうというのが、金子さんの意見でした。

いざ出してみると、金子さんに体を寄せ甘えてきたその子。





018ザボン(仮名)
<撮影:金子さん>

ザボン1
<撮影:金子さん>


足の長い、かなり大柄な子です。

CACIで保護したポインターの女の子の中で、一番大きいのではないでしょうか。





ポインターメス
<撮影:金子さん>


胸元に腫瘍らしき固まり有り。





02123年6月15日引き出しポインターメス
<撮影:金子さん>


アパートにいるキーパーのように、下の瞼が下がっています。

涙の量が多いようですが、もしかして目がみえにくいのかもという心配はなさそうです。




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<撮影:金子さん>




ザボン

ポインターの女の子。

推定年齢、5~6歳でしょうか?

CACIを卒業したレモンくんに似た毛色ですが、この子のほうが濃いようです。



アパートへ着いたザボンは、まだ慣れない環境に戸惑いながらも、

人にも少しずつ近付き、ケージの中で落ち着いていました。










セッターのパックを迎えに行った時、職員の方が既に廊下に出していて下さいました。

「 この子ですよね?」

とたずねられ、なぜそんなことをおっしゃるのかと思って問い返したところ

「 いや、もう1頭、セッターが入っているから。」

と。





収容情報は確認してきたはずでした。

セッターが入っているなんてと思い、急いで収容部屋を覗くと・・・




セッター2

いました。

青い紐を首にまいた子が。




セッター?

はっきりとはわかりませんが、そんなに年をとっているようではなさそうです。

色白の女の子。




職員の方のお話によると、譲渡対象として移送されて来たとのこと。

まだ譲渡先は決まっていないそうです。




セッター?の女の子

「 雑種ということのようです。」

とのお話でしたが、セッターのようにもみえました。







午後からセンターへ向かったこの日は、夕方のお当番でもあるということで

収容部屋は、ただ覗くことしかできませんでした。

それでも、最終部屋だけは、と。





最終部屋

多くの子が入っていました。






最終部屋

小さな子に吠え立てられて、部屋の隅においこめられてしまった子。

ちばわんさんのレポート によると、この日、飼い主に持ち込まれた子のようです。

吠える子より大きな体でしたが、吠えられる声におどおどしていました。


自分に向けられた大きな声を受け止めることすら怖いだろうに

今からの自分の運命なんてわかろうはずもないと思います。







小さな子

床に横たわり、身動きひとつしない子。

< *6/17追記

  ちばわんさんのレポート(6/16センター訪問分)で 

  介護が必要な年老いたこの子を、必死に探されていたご家族が迎えに来て下さったとご報告がありました。

  ご家族のもとへ帰れたこと、本当に良かったです。 >












冷たい床の上、そして苦しいガス室の中、このセンターで亡くなってしまう子たちは

この世にいた最後の瞬間まで、綺麗な心でいることでしょう。

いえ、汚れてしまった体から魂が離れたって、きっときっと心は綺麗なまま。

それはどの子もそう。



死に行く子達の、もと飼い主へ。

あなたがたに 

この子たちを見捨て、放っておき、最後まで添い遂げなかった

そんなあなたたちに

自らの手を汚すこと無く、他人任せで動物達の命を勝手に操れる自由があると思うのですか?


自分にはそんな権利があるとでも?





そんなこと、あってよいはずが無い。

断じて無いのです。






この子たちを自分の目の前から遠ざけ、

この子たちの死さえ目論む、その罪悪感という心の重荷をも

自分可愛さに下ろして捨ててしまう、そんなあなたたち。

いや、罪悪感を持っていたのかも疑わしい。



引き受けた人間は、さらに嵩の増した想いを、これからずっと背負っていくというのに。






それでも人はまだいい。

どんなに苦しくても、涙が出ても、心が痛くても、その想いと向き合いながら己の命はあるのだから。

命あるからこそ、辛くてもきっと立ち向かえるのだから。






しかし

失われた命は

動物たちの、ひとつひとつのかけがえのない命は

決して取り戻すことは出来ないのです。






そんな簡単なことを理解する心さえ、捨ててしまったのですね。







                               桃金






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